一念三千(いちねんさんぜん)

一念三千お焼香は心を込めて一回すれば良い、という考えは「一念三千」からと言われています。

人間を取り巻く世界には 地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天・声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・菩薩・仏という10の世界があり、そのそれぞれの世界がまた地獄から仏の10の世界をそなえている。さらにさの10の世界にそれぞれ10の要素がある。加えて、我々人間と、住む国土、人間や国土を構成する「五蘊(ごうん)」の3要素がある。
 つまり 10X10X10X3=三千    の世界があるとしている。
我々の心の中には仏の心が宿っており、心がけによって仏の身にもなるが、行いが悪ければ餓鬼や畜生の世界にも落ちる。一瞬の思いの中に三千の世界があるので、心を込めて一回お焼香をしなさい・・・ということなのです。

下の写真は某寺院の卒塔婆から。