六地蔵

六地蔵お寺の門前などにある六っつのお地蔵様は私達がどんな境涯になっても助けて下さる、守って下さるお地蔵様です。

「六道輪廻」という言葉があります。
六道を下から言うと、
 地獄じごく・・・・・・怒りによって社会から孤立した状態
 餓鬼がき・・・・・・・名利や人の好意をむさぼる状態
 畜生ちくしょう・・・・・・心が愚痴に覆われ,因果の道理がわからなくなった状態
 修羅しゅら・・・・・・他人にへつらい、自分を甘やかす状態
 人じん・・・・・・心が平静に戻った状態
 天てん・・・・・・天にも昇る喜びに満たされた状態
の六つです。
この六つの道をぐるぐる回っている(輪廻)のが人間の本音の姿だと言われています。

人間の実像をとらえた仏教の深さ・鋭さといえます。
この六道の輪廻から抜け出して菩提心を起こし、仏の世界に進まなければならないといいます。

自分にできるのだろうか・・・と思案するのではなく、なる為の努力・修行をしなさい、行動を起こしなさいと教えます。
思案より実践です。
このように思い煩う事のおおい人間は救いを求めて、お地蔵さんを沢山作りました。
他の仏像よりお地蔵さんが多いのも、苦しみから逃れたいという人間の心のあらわれです。