仏事の心得18か条③
お悔みは簡単に
お悔みの言葉は、
このたびはまことにどうも・・・
このたびは思いがけないことで・・・
さぞかしお力落としで・・・
ご愁傷さまでございます・・・
だいたいこのようなもので、あとは言葉になりにくいものである。
名文句や演説口調は、かえって白々しく聞こえて逆効果となる。
お悔みの言葉は、簡単に、平凡に、そして野暮ったくてよい。
遺族にお辞儀をしたとき、深い哀悼の念が現れていれば、一言も口を利かなくても、そこに自ずから通じるものがあるはずえある。
ときには、口先だけのお悔みの言葉よりも、無言の会釈のほうが、はるかに心温まるお悔みとなることがある。
忌と喪と斂より